時折「交際費の枠って800万円ですよね?」という質問を受けます。
おっしゃる意図は理解しているのですが、基本「おっしゃっている意味を教えてください」と答えることにしています。
こういう質問の型になるということは、かなりの情報収集がテレビや日経以外の一般紙が2次情報として出しているものが”その権威”という有るのか無いのか分からないものを根拠として「正しい」と判断しているということです。
経営者なら必読の書「失敗の本質」にある、旧大日本帝国軍と同じ失敗をしかも「本質的に」未だに反省せずに継承しているということです。
1.1次情報には、それを創り出す第一義的な目的があります。
2.2次情報には第一義的な目的に沿った情報のまとめ方と、「こういう”視点””立場””状況”からみると新しいよね」というような感じのまとめ方の2種類があります。
ここを認識したうえで
3.まず、今持っている情報が1次情報と第一義的な目的の目指すところと合致しているか検討してください。
4.次に、、、部分検証について色々と挙げることは可能ですが、再現性は低いので各自やってください。そこまで面倒見切るなら1時間1,000万円以上でご相談です。
5.第一義的な目的と異なる意図が見えたなら、その意図が誘導している先を想定してください。
6.誘導された先に第一義的な目的の下位にある目標の達成ラインがあればOK、無ければ誰かに騙されています。
野中先生が、あのバブル絶頂期に日本企業に発信した警告「失敗の本質」とはこのように、日本人が誘導されやすい過ちを明確に分析された名著です。
さて、第一段落およびタイトルにようやく戻ります。
「交際費って国に決められてませんよ!”枠”って何ですか?日本は共産圏では無いので、効果があると思うならいくらでもお使いください」