経営者は戦略的改良探求者であるべきである。
何故なら経営とは、商品力に頼って銭儲をすることではないからだ。
たとえば、経営者であるあなたが素晴しい商品(サービス)を作ったとする。かなり有り得ないがそれが世界一だと仮定する。しかし、世の常で明日には世界一の座は奪われている。この公理に近い普遍的な法則があったために、経営者であるあなたは一度は世界一の商品(サービス)を作ることが可能であった。つまり、商品力は経営とは無関係の要素であるのだ。
では、経営の本質的な具体例はなにかというと、お客様と社員と地域の人が喜ぶ「改良」を続けることではないか。
経営者は商品力に頼らず、改良探求者であるべきだ。しかも世界一を維持することは不可能だから、目的と矛盾しない目標レベルを上下させたり左右にスライドする能力こそが経営力だ。