最近、ドラッカーに嵌っています。
現在は解説の入門書2冊とマネジメントをとっかえひっかえ読んでいます。そのためどこに書いてあったものだか不明な点や勝手に連想したこととの区別がつきませんが、自分用の備忘も兼ねているのでご容赦を。
仕事の報酬は社会貢献だと解説書にはよく出てきます。ドラッカーを学んでいると自然にそう思えてきます。
「学んでいると」と書いたように、始めから感じるわけではありませんでした。それが確信に近づいたのは「マネジメント、努め、責任、実践Ⅰ」(日経BPクラッシクス)の「はじめに」を読んでからでした。
その「はじめに」では、現代社会と組織と人間の様子が描かれています。
これだけです。解説書を読んで”ふ~ん”と思っていたことが、ぐっと自分に近づいてきて心に直接響いてきました。もはや”仕事でしか(家族も含めた)人の役に立てない”とも思っています。
税理士の仕事は税金の計算だけではないと常日頃思っています。
税金の計算だけでも大変なのです。日々行われている経済取引を税法で作られた税法世界に的確に配置するだけでも職員の心労が慮られます。しかし、お客様は我々が一つの仕訳を見るたびに瞬間瞬間で特殊な変換をしているとは気付いてくれません。常識的なことは常識的に処理されるだろうと思っていらっしゃるようです。つまり「経済実態に則して処理してるでしょ?」というわけです。それと同時に「税法を駆使してうまく節税してよ」という要請もされるわけです。”経済実態に則してるならこれ以外ないでしょ”と心の中で思いつつ…本当に職員の心労はどれほどのことか…そしてこれらのことは職業として当たり前のこととしてお客様には忘れられます。
そう当たり前のことなのです。私はそこからさらに、処理された財務数値によって現状をお知らせし、過去との相違がある場合に原因は何かを考えてもらい、未来へと前進するお手伝いをすることが使命だと考えています。
そのときに共通認識がなければ抽象度の高い会話ができません。また時間の経過とともに基本路線から外れてきていないかチェックする必要があります。これらの仕事をするときにドラッカー氏の著書は、優れた灯台の役割をしてくれるのではないか?と思って最近読んでいます。